教授と助手とロリコンの微笑み 第1部 第1話
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「ごほっごほっ…一体…何が?」
あたりは機械の爆発ですっかりメチャメチャになってしまったようだ。

「煙でよく見えないが…かすり傷ですんだようだ。」
あの爆発でかすり傷程度で済んだとは、運が良かったようだ。
「あ、教授と弥生さんは?」
キョロキョロと辺りを見回しても煙で全く見えない。

さてここでなにがあったのか?
そもそも事の発端は…

―――1時間前―――

「さて、今日の講義はっと…B棟2階か」
さて行くか、と思った時
ピーンポーン
ん?校内放送?

「3年生の佐藤樹くん、佐藤樹くん、稲本教授がお呼びです。至急実験棟3へ行ってください。
繰り返します…」

ゲ!次講義あるのにあの教授、なんで呼び出すかな…
でもすぐ行かないと、単位落とされるかも…

5分後―

「おー待っておったぞ、樹くん!!」
「なに言ってんですか、講義あるのに呼び出したりして…。」
「いやー悪い悪い。」
そう、この目の前にいるのが生物学の権威(?)、稲本炉利教授。
つい先日発表した「宇宙ステーションにおける性欲と幼女の関係に対しての一考察」
とかいうイタイ論文を発表して一大センセーションを巻き起こしてたっけ。

…まあ違う意味で、だけど。そして隣にいるのが
「こんにちは、樹。」
この教授の助手をしている氷室弥生さん。
身長175センチ、ボンキュッボンのナイスバデーなのですが、、

別名「氷の巨人」
なにしろ笑ったことがなく、いつもしかめっ面していてとにかく近寄りがたい雰囲気があるんだよな…

しかも下手にちょっかいかけると凄まじい蹴りが飛んでくるんで今では俺と教授しか話しかけないんだよな。

「ごめんなさいね、私は講義が終わってからでも良いじゃないって言ったんだけど、
教授がどうしても今呼ぶって言うから…。」
「いえ、弥生さんは悪くありませんし、講義の方は代返頼んどいたので。さて…」
さっきからにこにこ顔の教授をジト目で見て
「それよりも教授、一体なんの用ですか?講義はもういいですが
この後晴香ちゃんとデートなんですからね。」

それを聞いた弥生さんがピクッ

あれ?弥生さん、額に青筋が浮かんでいるような…
いつにも増して不機嫌なのかな?

「大丈夫だよ樹くん、時間はとらせないよ。」
本当かなー
「実はついに念願の発明品が完成したのだ!!で、早速樹くんに成果を見せたくてね。」
「え?発明品ってあの「どんな巨乳もひんぬーにする薬」ですか?」
「いや、あれは実験した所、ひんぬーじゃなくてチチそのものが
無くなってしまってなー、その上5分しか効果が無かったのだ。」

それもそれで凄いな
「え?じゃあなにが完成したんですか?」

すると教授はなにやら袋から液体が入った瓶をだして
「ふっふっふっ…じゃーん!若返り薬〜!」
あれ?意外とまともだ。
「説明しよう!この薬は野郎が飲んでもなんともないが、女性が飲むとアラ不思議。
なんと10歳児くらいになっちゃうのだ〜!!」

……………………は?

「え、え〜と、それ何の役に立つんですか?」
すると教授は笑顔で
「わたしがうれしい!」
だめだこりゃ

「ふむ、樹くんは私と同類だし、もっと喜んでもらえると思ったのだが…。」
「喜びません!!大体俺はロリコンじゃないです!!」
それを聞いた教授はニヤァ〜と笑って
「ほお〜、そうかね?なら君の彼女の晴香くんだっけか?彼女はどうなのかね?」
「ちょっと胸が無いこと以外は普通の女子大生ですよ。」
「そうなのか?」
「そうです!」

そう言うと教授は残念そうな顔をして
そうか…と呟いて一応は納得したようだ。

「ま、それはともかくこの若返り薬の実験も済んで結果をみるだけなんだよ」
そういうと目を輝かせてじーっと弥生さんを見て…え?

まさか!
「そう!弥生くんに飲んでもらった。…どう?気分は?」
その瞬間弥生さんのハイキックが教授の顔面にクリーンヒット!
あ、ミニスカートで蹴りなんかしたら見えちゃいますよ。
つづけざま右ストレートが放たれたが、これはかわしたー!
あ!教授がかわしたひょうしになんか機械のスイッチが入ったようだ。
たしかあの機械は漏電してて―――

そして現在――

「教授ー!弥生さーん!無事ですかー!」
「ごほっごほっ、い、樹?大丈夫?怪我は?」
煙でよく見えないけど、弥生さんは無事のようだ。

やっと少しずつ煙も引いていってなんとか周りも見えてきた。

「あ!弥生さん!!怪我とかだい…じょ…え?」
「どうしたの、樹?」
「や、弥生さん、その姿…」

次回 第二話「い、い、一緒に住むぅ?」


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