快感を舐り合い僕たちは荒々しくベットに横たわった
「りょ・う・ちゃ・ん♪」
嬉しそうに僕の胸に頬ずりし夏姉ちゃん
もう、なにがなんだかわからなくなっていた・・・・
昨晩は冬香・・・今日は夏姉ちゃん
己の愚行を思い返した、僕は二人を利用した
彼女を・・・・秋乃さんを忘れる為に
「ごめん・・・・」
「いいのよ〜、そんなことより・・・・」
夏姉ちゃんが雨のように僕の身体にキスした・・・・
「もう一度・・・・しましょ?」
翌日・・・・
僕は何度かコンタクトを取ろうとする秋乃さんを無視し続けた
「あの涼さん・・・・」
「・・・・・」
無言で立ち去る僕・・・・振り返る事無く僕はその場を・・・・去った
放課後、一通のメールが来た
『秋乃:私、もう自分を偽るのをやめました・・・・自分に正直に生きます』
どういうことだろうか?
そんなことよりももっと疑問に思うべ点がある
なんで彼女が僕のメールアドレスを知っているのかってことだ・・・・
昨日のメールもそうだ、彼女にメールアドレスなんて教えていない
凍ったように僕の体の動きが止まった
振り向くと満面の笑みがそこにあった、南条秋乃・・・・
「どうしたんですか?涼さん・・・・?」
頬にその手が触れる前に僕はその手を払った
「やめてくれ!」
少し赤くなった手のひらを撫でながら彼女は僕を上目遣いに見つめてきた
「どうしたんですか?なにもこわがることなんてないんですよ?涼さん」
その瞳に生気はなく薄くなっていた・・・・
僕は踵を返して走り、その場から逃げ出した
ふふ、涼さんったら・・・・照れちゃって・・・・可愛い
異性に慣れていない涼さんの反応に私を頬を染めその後姿を見送った
でも・・・・いまのあんまりだと思うな・・・・いくら恥ずかしいからって手を払うなんて
あとでしっかりと言い聞かせないと・・・・
私は何度か涼さんにメールを送って後ろを振り返った
すると数人の女子が物陰に隠れた
その理由は簡単明白・・・・今日がバレンタインだから
まず私は涼さんの行動に細心の注意をはらいながら机や下駄箱のなかにある
薄汚れたチョコを廃棄し放課後は後ろに張り付き涼さんが他の女と接触できないようにした
いくらなんでも私の目の前でチョコを渡すなんて愚行できるわけないか
私が笑むと彼女たちは悔しそうに目を細めた
ダメよ、彼は私のなんだから・・・・私はもう偽らないし誤魔化さないの・・・・
この間のあれが私に自分にもっと自信を持てってことだったのよね?涼さん・・・・
だから・・・・私・・・・もっと自分に自信を待つことにしたの・・・・
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