***** 第6回
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「ただいまかえりましたよっと。」

無事帰宅。既に時刻は九時をまわっていた。…おろ?
おかしいな。今日はなにも言っていかなかったから迎えにきてもいいはずなのに……
いかんなぁ。最近彼女は生意気になってきた。あろうことか俺に対して謀反を起こす気ですか。
バンッ
「HEY×3シスター!最近生意気になってき……」
部屋のドアを開けたと同時に叫びながら入った……が、言葉は途中で切れた……何故なら彼女は……
「ひゃい!?」
物凄く驚いた様子でポケットに手を突っ込んだ。なにやら怪しげな物を持っていたような………
「さて、Mrs.。持物検査の時間だ。まずはそのポケットに入れた物、見せてもらおうか。」
方向転換。今日はなんだか鬼畜になりきれない。こいつを弄って遊ぶとしよう。
「はは……い、いや、なにもも……」
「ダメッ!見せなさい!今日弁当箱で殴った罰!」
「あれは……蒼也様が他の女の子と楽しそうにするから……」
「楽しくしなきゃ学校行く意味ないでしょーが。さ、見せなさい。」
「ううぅ……これだけはぁ……没収しないでぇ……」

没収されるような物なのか。彼女はおずおずとポケットから「ブツ」を取り出す。
その正体は……お、俺の……
「キサマァ……それでかぁ…」
俺のパンツだった。どうりで洗濯物が増えてると思った。いや、洗濯物はパンツだけじゃない、
シャツやズボンも……
「お前はさぁ……俺が居ない間なにやってんの?」
「ええ…と…お、お、…」
「オ?」
「…ナニー」
「……………」
「う、上着から下着まで全部蒼也さんの着てやると……その、あったかくて、
抱かれてる感じがして……あ、ちゃんと洗っておきましたよ?」
「あ、た、り、ま、え、だ!」
「きゃうぁ!?」
グググとおもいきり胸を鷲掴みにする。レッツ凌辱!
「あ、あ……ふぁ…」
「ん?…ちょ、おま、また大きくなったか?」
「は、はいぃ……この前、Eになったばかりで…」
「へぇ、…このまま揉み続けりゃ、搾乳出来るんじゃねぇの?」
更に力を込めて揉む。おぉー。こんなに柔らかい女の子ははじめてだ。
「紅よかでかいな…」
そんなことを呟いた途端、急に右の爪先に激痛が走った!つまり踏まれたわけだ。

「どうしてそういうことを言うんですかねぇ!」
グリグリッ!
「ふ、ふふ……そ、そんな攻撃で揉むのをやめる、とでも?」
そんな悪ふざけをしていたのだが……ふと足にこもっていた力が抜け、
同時に彼女が悲しそうな……というより、涙を流していた。
「前にも…ひっく…いいましたけど……わだし以外の女の子を見つけようなんてしないでください。」
「あ?なんでよ?」
「お願いですっ!なんでもしますから!喜ばれる事も、気持ちいい事も、言えば何でもしますから!
だから……」
「おいおい、なにそんなに必死に……」
「だって、今日初めて蒼也様が行ってる学校へ行ったら……あんなに周りの女の子と
楽しそうにしてて……」
それで不安になったと……まぁ、学校で会ってる奴等はまだ対象外なわけだから
心配の必要はないんだが……
「生まれてすぐにこの島に流されて……右も左もわからなかった私に声を掛けてくれたのは
蒼也様でした。それからこの家で一緒に暮らさしてもらって……感謝し切れないほどなんですよ?」
「でも俺優しくないぜ?酷い事ばっかしてるしさ。」

「いいえ、そんなことありません。それ以上に優しいです。」
参ったな……こんな娘は本当に初めてだ。だいたいこの島でキョロキョロしてる女の子は
来島して間もない証拠だ。そんな彼女達はちょっと優しく言葉をかければ簡単に墜ちる。
まあその後家での俺の性欲処理の相手をした後は、壊れるまでまるで親の敵を見るような目で
睨まれていた。
だが、今の彼女は違う。ここまで懐かれるのは初めてなため、正直戸惑っている。
「それと……」
「ん?」
「私も……が、学校に行きたいです!」
「……そっか……まぁいいよ、来ても。」
「ええ!?ほ、本当ですか!?」
「ああ、本当も本当。今日はもう眠いや。誰かさんに殴られて気絶してて遅くなっちゃったからね!」
「あーん、そうやって意地悪をいうー。あれは蒼也様が八割悪いんですって。」
「二割は認めるんだな。」
「うっ!」
「っはは!やーいやーい!暴行少女!」
そうやって戯れあって、夜は過ぎていく。女の子とそんな夜を暮すのは初めてだ。
なんだろう、この感じ。感情の欠如し、偽装している俺には理解しにくいものだった。


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