姉妹日記 第17話B
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「う・・・・うぅ」
 ゆっくりとまぶたを開くと光が差し込み僕はまた目を閉じた
「涼ちゃん!!!」
「お兄ちゃん!!!」
 二人分の重みと痛みが僕の身体を巡った
「痛っ、痛いよ・・・・二人とも・・・・」
 僕はそういと二人は慌てて、僕から離れた
 しばらくしてゆっくりと身体を起こした・・・・
 気だるさと痛みで一瞬驚いたけど・・・・なんとか大丈夫
「はい、ノド乾いたでしょ・・・・お水」
「ありがとう、夏姉ちゃん・・・・・・」
 冷たい水を一気に飲み干す・・・・ああ、生き返る
「大丈夫?痛むとこない?」
 冬香が僕の背中をさすりながら心配げに聞いてきた
「大丈夫だよ、冬香・・・・ありがとう」
 それを聞くと冬香は安心したかのか肩を降ろした
 僕が頭を撫でてやると鼻を鳴らして嬉しそうに僕の背中に頬ずりした
「あ〜ん、冬香だけずる〜い・・・・涼ちゃん、私も〜♪」
 不満げな夏姉ちゃんの頭を撫でると夏姉ちゃんは嬉しそうに微笑んだ

「それにしても、あの女・・・・涼ちゃんに酷いことして・・・・許せない」
 夏姉ちゃんの発した言葉を僕は疑問に思った
「あの女って誰?」
「秋乃と春乃だよ!」
 春乃?秋乃?・・・・・誰だっけ?
 あ・・・・
「秋乃って人は知らないけど、春乃ちゃんは知ってる・・・・小さい頃よく遊んだ」
 僕のその言葉に二人は顔を見合わせ青ざめた・・・・
 なに?どうかしたの?


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