姉妹日記 第13話
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 なにこの状況?
 私が久しぶりに二人の部屋に遊びに来た時だった
 そこに居たのはベットに縛られ放心状態の涼くんと地べたに這い蹲る秋乃だった
「春乃・・・・?助けて!!!」
 揺らめく瞳が私を見つけ必死で訴えかける
 なにがどうなっているのか解らないけど・・・・これは私にとって好都合ば状況だった
 どうしてか・・・・それは・・・・
 実は私は幼い頃に涼くんと出会っていた
 それだけじゃない・・・・ファーストキスまでした
 幼い私たちは結婚の約束までしていた、けど・・・・それからしばらくしていつもの公園に
 涼くんは姿を見せなくなった
 そして、そのとき気づいた・・・・私と涼くんを繋いでいたのはその公園だけどということに
 幼い私は深く絶望しその後私は私を殺した・・・・
 明るく振舞うようになり本当の私を隠した・・・・
 目立つようになれば小学校、そして中学で涼くんと再会できると思ったから
 願いは虚しく涼くんとは出会えなかった
 そして、ある日私は秋乃からある言葉を聞いた
 涼くんと同じ名前の人と付き合い始めたと
 秋乃は私と涼くんのことを知らない・・・・名前を聞いたときもしかしてと思った
 でも、涼なんて名前どこにでもあるから同姓同名だよね?
 それで片付けていた・・・・でも、それは誤算だった
 初めて見たとき彼があのときの涼くんだとすぐに解った
 そして、同時に秋乃に底知れぬ憎悪を抱いた
 秋乃は昔からそうだ・・・・秋乃はいい子・・・・私は落ち着きのない悪い子
 親は勉強も出来て従順な秋乃を溺愛した
 中学二年の時だった、唯一勝っていると思っていた容姿も完全に追い抜かれた
 秋乃は毎日のように告白を受け困っているという自慢話を毎日聞かされた

 

 とどめが涼くんだ、想像できる?姉の恋人が長年恋焦がれた人だった私の気持ちが
 秋乃は私から全てを奪っていった
 親の愛情も、最愛の人も・・・・
 でも、天は私を見放さなかった
 これは絶好のチャンスだ・・・・
 ゆっくりと涼くんに近づき、微笑みかける
「あき・・・・の・・・さん?」
 その言葉が彼の口から発せられた時私の中の何かが弾けた
「私は春乃・・・・覚えていないの?」
「え・・・・は・・・・る・・・・」
 明らかに拒絶の表情を見せた涼くん
 私は怒りを通り越して何も感じなくなっていた
 でも、私は・・・・
 服を脱ぎ捨て彼の上に跨った
「ちょ・・・・なにやってるのよ!春乃!」
「前に話したよね・・・・初恋の話」
「え・・・・・」
「その人ね・・・・涼くんって言うの・・・・ふふ」
 希望のそれが絶望に変わる
 その表情で私は優越感を覚え笑んだ
「あんたがいつもそう、なにもせずに全部貰える・・・・私の気持ちを少しは思い知れ!」
 ああ、最高・・・・
 少し触れただけで彼の陰茎は大きくなった、ふふ・・・・私を求めてるのね?
 私は自らの恥部を指でぐちゃぐちゃにして陰茎をそこにあてがった
「あ・・・・く・・・・ふ」
 痛みが私を襲う
 初めては痛いと聞いていたけど・・・・
 けど、痛みも最愛の人との交わりと長年劣等感を抱いていた姉の悔しそうな顔ですべて吹っ飛んだ
 自らの腰を上下させながら痛みを快感に変わるのを必死で待つ
 何度も何度も腰を打ち付ける・・・・

 

「あ・・・・・あん・・・・あぁぁぁ」
 自分の意思とは関係なしに発せられる喘ぎが部屋に響く
「やめて・・・・やめろ、秋乃!」
 あらあら、なにその顔・・・・怖いな
 悔しい最愛の人を寝取られた気分は・・・・
 でもね、最初に寝取ったのはあんたなのよ?
 私は私の物を取り返しただけなの
 痛みと快感の狭間に押され私は彼との行為に集中をする
 彼は何度も私のナカに精液を吐き出して、二人で快感を舐りあった
「殺してやる、涼に・・・・これ以上触るな!!!!」
 秋乃の声に私は先ほどまで秋乃のいた場所を見下ろした
 縄が切られいる、近くに肩カッターの刃が落ちている
 あれで少しずつ縄を・・・・
 姿を探すとすぐに見つかった、顔は青ざめその手にはハサミが握られている
「殺してやる!!!!」


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