幕間
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「大槻陽子」
「はい…?」
「力は欲しくないか?」
「えっ…?」
「俺は半年後にこの街を出る、だが逆に言うと半年間は暇でな」
「………」
「お前なら半年でそこいらの不良なら軽く蹴散らせる程に強くなる。俺はそう思っている」
「なぜ…?」
「なに、ただの暇つぶしだ」
「………」
「いつまでも勇気に守ってもらう訳にもいくまい」
「勇気くんに…」
「勇気とて全能では無い、あるいは逆に勇気が窮地に立たされる時が来るかもしれん」
「………」
「どうする、やるのか?やらないのか?」
「…やります」
「そうか…」
「私は…強くなりたいです」
「了解した、半年間みっちりと鍛えてやる」
「はい」
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