広き檻の中で 番外編 『この子どこの子?』 番外編6話
[bottom]

今日はナミちゃんを春校に連れていった。晋也のファンクラブに入ってた連中、
目をまん丸くして驚いてた。アハハ、いい顔だった。
確かにナミちゃんは私達の子供じゃないけど……ね。すぐに私も………
それより今日はなんの用事なんだろう。晋也ったら、二人だけで話がしたいなんて……
もしかして……プロポーズ?や、やだ。まだ私達学生なのに……でも晋也とだったら、
二つ返事でOKね。
その話し合いのためにナミちゃんをお母さんの家に預けてきたんだけど………まだこないなぁ。
正直あの夢を見てから晋也への独占欲が更に高まった。晋也が他の女を見るのも嫌、
触るのも、触られるのもヤダ。実際今朝の晋也がナミちゃんを抱いてたのだけでも妬いていた。
ナミちゃんにはなんの罪もないのに……いいえ、女だっていうのが罪なのかも………っていけない、
いけない。私ったらまた……
そんな事で悶々と考えていると……
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。誰だろう?晋也だったら当然鍵を持ってるから入ってくるだろうし………
「はーい。」
そう返事をしてドアを開けると………

「えっ?」
そこに立っていたのは、マスクにサングラスをした、明らかに怪しい男だった。
突然の出来事に驚いていると……
ドンッ!
「きゃ!?…むぐ…な、なにを…」
思い切り突き倒され、床に組み伏せられた。この時になった、ようやく恐怖心が込み上げてきた。
怖い、怖い、怖い!!
「んー!んー!」
「へへ…悪いな、志……お嬢ちゃん。あんたの恋人さんから頼まれてな……」
「え?」
私の…恋人?し、晋也が頼んだって…な、なにを?
「な、なに!?なにを頼まれたの!?」
「……あんたを犯してくれってな。」
「!?」
一瞬にして頭が真っ暗になった。犯す…犯される……私の、体が……ヤダ、嫌!
そんなの絶対にいや!私は晋也だけのものなのに!
「いや!そんなの嘘よ!助け…んぐ!」
「はは、嘘だと思うんなら、本人から聞くんだな。」
男はそういうと、私を押さえ付けたまま携帯を私の顔にあてた。その携帯から……
「はろーです。志穂先輩!」
「は、春華!?なんであなたが……」
「いやぁ、せんぱいの頼みなんで、逆らえないんです。あ、今代わりますね。」

「え?」
「……志穂…」
「し、晋也?晋也なの!?ねえ、これなんなの?晋也が頼んだって……
い、いつもみたいな冗談……」
「志穂…俺はもう疲れたんだ。さすがにお前の相手は……だから、俺は春華と新しい道を歩みます。
お前はその男に孕まされちゃってください、ではアデュー!」
「っとと、ではそういうことで、先輩と私はいざ子作りへ。志穂先輩、さよーならー。」
ピッ
「……そ、そんな……晋……也…」
『もう疲れたんだ。お前の相手は……』
晋也の言葉が頭に響く。だって……晋也に邪魔者扱いされたくないから、
私……一生懸命頑張って……晋也のこと好きだから、大好きだから。
気持ちいいことだってこれからたくさんして……捨てられたくなかったから……
なのに……なんで……なんで!?
「晋也!いやぁ!ごめんなさい!もう本当に嫌な事はしないから!
晋也の言う事ならなんでもするからぁ!だから……助けで…ひっく…う゛ー……晋也……」
「無駄だぜ。もう切れてる。……さぁって、それじゃ、タップリ楽しませてもらうかな。
晋也のために鍛えたテク、披露しな。」

男は携帯を取り上げると、力ずくで私の腕を後ろへまわし、紐で縛る。
「や、やめてっ!ほどいてっ!晋也の所へいかないと……ごめんなさいって直接謝らないと
………春華に取られるのヤダッ!私の……私だけの晋也なの!」
「うるせっ!」
男はそう凄むと、無理やり服を脱がし始める。
ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!!
やめて!怖い、怖い!!
晋也……助けて…助けて助けて助けて!
「見つかるとやばいからな……前戯はなしでいくか…」
そう言うと男は、すでに固くなった一物を取り出し、私の股間に当てる。
「イヤァッ!ほ、本当に……やめて……晋也以外の男のモノなんて入れたくないぃっ……」
ズプズプ…
「ひぐっ……やだぁ…ぬいて、ぬいてぇ…えぐ……ひっく……」
「おー…キツ……」
ズッズッ
男は止める気配もなく、ただ自分の欲望のためだけに腰を振り始める。
私はただ痛いだけ。当然だ。全然濡れてないし……なにより晋也以外のだなん……
「うぐ…んっ…し、晋也ぁ…いやだよぅ…あっ…くっ…た、助け、てよぉ。」

晋也はこんな自分勝手じゃない。もっと優しくて気持ちいい……
ああ、でも私晋也に捨てられちゃったんだ……
嫌、嫌、嫌、嫌!認めない!晋也が私を捨てるはずないっ!
こんなにヒドい事を頼むはずかないっ!
「うぅ…ひく…ひっく……うぁぁ……晋也、晋也、晋也ぁ……もうやだよぉ…うぐ…あん……
あ、戻ってきてぇ……」
「ははっ、無駄だっつの……んじゃ、終わらせるか……中に出すぞ……」
「!?だめ、それだけはだめっ!ぬいてぇ、そ、外に……うぁ…んっ……だし、てぇ。」
「あーだめだめ。聞こえないぐらい気持ちいいわ。もういくっぜ……」
「だ、めっ……今日は、あ、危ない日……なのっ、し、晋也以外の子供なんてっ……
いやだよぉっ……は、孕んじゃいやだよぉ……」
「くっ」
ドクンッ
「い、イヤァァァァッ!ぬ、抜いてぇ!中に出さないで、止めてぇっ!!
お、お願いぃ……ひっく…うぅ…うぁ……ぁぁ……」
ごめん…晋也…中に出されちゃったよ……晋也以外のなんて……絶対に入れたくないのに
………また、こんなことされたら……晋也に嫌われちゃう……そんなのって…いやだ…
「うぅ…ひっく…う、うぁああん!晋也ぁ!あああんっ!……ひっく……うぇぇぇん……
じ、じん、や゛ぁ……うぁぁ…や、やだ…うぅあぁ……うぇぇぇ……」
「や、やべっ……泣いちまった……」


[top] [Back][list][Next: 広き檻の中で 番外編 『この子どこの子?』 番外編7話]

広き檻の中で 番外編 『この子どこの子?』 番外編6話 inserted by FC2 system