広き檻の中で mixture world mixture world 2
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「ん……」
目が覚めたらベットの上だった。………あぁ、戻って来たのか?
起きる気もしないので、ゴロゴロする。はぁ…これで何回目だ?やり直したの。
やっぱりお嬢を選ばんといかんのかぁ………まぁ、可愛さから言えばS級だし、文句は無いが……
「アーー!!悩んでもしょうがねぇ!それしかねぇんだヨ!!」
自分に喝!!未練を残すな。俺が好きなのはお嬢。志穂は仲のいい友達!O.K!
自己犠牲なんてのは好きじゃねえが、致し方ない。これ以外に前には進めない。
大体、あんな可愛いお嬢の誘いを断るなんて贅沢な話だ。うんうん、合理化。
「んじゃ、さっさと行くか。」
必要な荷物をまとめ、お嬢の部屋へ向かった。その途中、玄関ホールの階段を上がっていると……
「晋也ぁー!何そんなに急いでんのよ!!」
嗚呼、懐かしい響き。やっぱりあの声にあの叫びがぴったりだよなぁ……ダメだ。振り向くな。
顔を見たら挫けちまう。
「う、うるさい!!今からお嬢とニャンニャンするんだぁい!」
焦って表現がストレートになっちまったい。
「ニャ、ニャンニャン!?ちょっと晋也!ニャンニャンてニャによ!」
はは、ニャが変にマジってらぁ。志穂の追撃をまき、お嬢の部屋まで辿り着いた。
……変に緊張するのはなんでだろ。まるで初めて恋人の部屋に入るような感じだ。
「いざ!!」
気合いを入れて、ドアを開けようとした瞬間………
バン!
「晋也!」
「ぐぁ!」
お嬢の声と共にドアが勢いよく開く。近付いていた俺は、鼻をしたたかに打ち付けた。
余りの痛さに蹲る。うん、血は出てない。えがったえがった。

 

「あ、あれ?なにしてるの、晋也?」
「いや、別に……お嬢こそ、よく俺が来ってわかったネ。」
「う、うん。声が聞こえたから……つい飛び出しちゃった。」
ああ、いざ!って叫んだ時ね。ようやく痛みが和らぎ、再起動。荷物を持ち上げ、部屋の中に入る。
お嬢は目を丸くして、その荷物を見ている。
「晋也?それ、何?」
「何?って………着替えとかその他もろもろだ。お嬢から言ったんじゃん。同じ部屋で暮すって。
だからさ。」
それを聞いた途端、涙目になり始める。うーん。感情が豊かな娘だなぁ。
「ぐす…しん、やぁ…ぇぐ。」
これが監禁拘束逆レイプした人間とは思えんな。やっぱ女てコワヒ!
「ほらほら、涙は悲しい時だけ流しなさい。」
そう言って、紳士的に紳士的なハンカチを(あ、ちょっと血が染みてる)差し出す。
が、それを無視して、いきなり俺の腕を引っ張りベットに押し倒された。





「ひ、ひどいわ!いきなりだなんてぇ!」
「ご、ごめん……つい嬉しくて、いきなり襲っちゃった。」
よくある(?)会話だが、この場では男女逆ってのが違うとこだ。いきなり逆レイプだなんて、
先が思いやられる。大丈夫かなぁ……俺の体。
ちなみにまたお嬢の膜が復活してたのは面倒だった。


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