嫉妬妻・道明寺静子 第3回
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まあ、まあ。
そんなに雌犬のようにさかって……。
見ている私のほうが吐き気がしてまいりましたわ。
気品とか、人間としての尊厳とか、貴女にはないのですか。
……なさそうですね。
そんなにあさましく腰を振って、卑猥なことばを自分から発して。
こんな女が、私の大事な主人と、一夜とはいえ床をともにしたかと思うと、
哀しくなってしまいますわ。
まあ、このビデオは、そのうち幼稚園に通っているあなたの娘さんにも
見せてあげることにしましょう。

そうそう、主人は貴女とセックスした時、コンドームを使ってたそうですね。
さすがは私の主人。
酔っていても、そうしたことにはちゃんと気がつくのですね。
こんな汚れた女とはじめから真剣に愛し合うつもりはなかったのでございましょう。
ちなみに、主人と私とセックスするときは、一度も使ったことはございませんわ。
夫婦の営みで避妊する必要などございませんもの。
まあ、貴女は、今、夫でもないやくざの精液を子宮に流し込まれている最中ですけどね。
そういえば、貴女、今週あたり、危ない日だったのではありませんこと?
よかったですわねえ。
娘さんに、弟か、妹かプレゼントできますわよ。
ぜひとも、やくざさんの精子で孕んで、貴女に似た下品な子供を産んでくださいな。
あら、貴女、もう聞いていないみたいですね。
白目をむいて、泡までふいて。
なんて、はしたない。
敷島、運転手に連絡してこちらに来るよう命令して。
私は、その車に乗って屋敷に帰るわ。
もうすぐ、あの人が帰ってくる時間ですもの、
夕支度の差配をしなければならないわ。
あとのことは、お願いするわね。
そうそう、この人が借りていたお金の借用書、手に入ったかしら?
そう。
さすがは敷島。手抜かりはないのね。
じゃあ、それをこのやくざさんに差し上げてちょうだい。
今日の「お仕事」の料金はもちろんお支払いしますけど、
お小遣い程度にその女から巻き上げるのもよろしいでしょう。
裏ビデオの売り上げとあわせれば、一石三鳥ですわね。
ああ、車が来たわ。
後は、よしなに。


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