嫉妬妻・道明寺静子 第2回
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……ああ、いつの間にか到着いたしましたね。
こちらでございます。
え、立派な事務所、ですって?
一番使われていない倉庫の監理事務所ですから、立派も何もありませんわ。
まあ、お入りください。

――あら、どうなさいました。
そんなに怯えた顔をなさって。
ああ、この方たちですか。
いわゆる、やくざという人たちですね。
安心してよろしいですよ。
やくざと言っても、いわゆる指定広域暴力団、
つまり「二つの都道府県にまたがって活動する暴力団」ではございません。
この街に昔からある組の人です。
――それが、なんでここに、ですって?
先ほど言ったでございましょう。
この街の人間の半分は、道明寺相手の商売で暮らしている者だと。
この方々も、そういう人たちです。
今日のお仕事は――裏ビデオの撮影、ですわ。
もちろん主演女優は、貴女です。
頑張ってくださいね。

――まったく。
いつまで泣いているのですか。
せっかく顔にもあそこにもモザイクをかけない裏ビデオを撮ってあげているのに
泣き顔では面白くないでしょう。
貴女は美人ではないのですから、せめて愛嬌くらい振舞ったらいかがですか?
ほら、撮りなおしますわよ。

ふふ、やれば出来るではないですか。
私はアダルトビデオなどにはまったく詳しくないのですが、
傍から見ている分には、なかなかいいシーンが撮れたみたいですわね。
敷島に聞きましたが、お相手したやくざさん、貴女のフェラチオが結構よかったと言ったそうよ。
……主人にもしたのですか?
そうですか。
酔っ払って、すぐにセックスしてしまったので、主人にはしなかったのですね。
よかった。
あの人、フェラチオされるのがとても好きですから。
私がしゃぶってあげると、すぐにイってしまいますの。
私の頭をこうしてぐいぐい抑えて、最後の一滴まで私の口の中に出すのでございますよ。
私はこぼさぬように気をつけながら、尿道に残った分もちゅるちゅると吸い上げます。
その後、私は、主人の精液をくちゃくちゃと口の中で味わってから飲み込みますの。
主人は私に精液を飲んでみせると、とても喜ぶので、新婚初夜から毎日そうしていますわ。
フェラチオの後で、私の顔に精液をかけるのも好きなのでございますが、
貴女は、それもしてもらえなかったのですね。
……つまり、主人は貴女のことがそんなに好きではなかった、ということですわね?
あら、何ですございますか、その顔は。
私を睨みつけて、何か言いたいのでございますか。
ほほ。
その前に、次のシーンの撮影でございますよ。
ああ、そう言えば、このビデオのタイトルをお伝えしておりませんでしたね。
『バツイチ妻中出し輪姦祭り』だそうです。


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